iFortune Lab

投資・資産運用を中心に趣味も交えたブログを書いてます

米株反落 インデックス投資にご用心

昨晩の米株は反落でした。やはりAmazon、Alphabetの決算の失望が足を引っ張ったようです。とは言ってもAWSでは順調に稼いでいるようですし、決算に対する失望は売り浴びせる材料として捻り出された感もありますね。今はなんでもいいから売る材料を探している最悪ムードと言ったところです。

株は買い時か いや私の考えは違う

ところでここまで株が下がると、そろそろ底打ちも近いとか、株は割安になった、と言った話がチラホラ出て来る頃かと思います。しかし、個人的には今から買っていくのはもうしばらく慎重になった方が良いかと考えています。現在のセンチメントの悪さではたとえ株価が一時的に上昇しても適当な説明をつけて簡単に撃ち落とされることが目に見えています。実際、11月はいよいよ中間選挙Brexit絡みのヘッドラインで賑わってくる時期です。マーケットに緊張が走るようなヘッドラインが断続的に流れることが容易に想像できます。

個人的には今は様子見して、せめて200日移動平均の上抜けを確認するなどしてからでも買うのは悪くないかなと考えています。もちろんインデックス投信などの積立投資をしていた場合は例外で、淡々と安くなった今の株を少しずつ拾っていけば良いと思います。

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インデックス投信にご用心

ところで、インデックス投信の積立はある意味では洗練された投資手法と言えますが、その原理をしっかりと理解した上で継続することをお勧めします。この手法は以前から定評のある投資手法ではありましたが、とりわけ近年になって改めて持て囃されているように思います。しかし当然ですがこの手法は万能ではなく、あくまでリーマンショック後の10年間は結果論として上手くいっただけ、という可能性をはらんでいることを忘れないでください。普通のサラリーマンがここ数年間にこの手法で資産を大きく増やしたという話が雑誌やネットなどで紹介されていますが、そこには典型的な生存者バイアスが存在します。

断っておきますが、インデックス積立投資自体を否定したいわけではありません。実際私も米株インデックス投信がポートフォリオの大きな部分を占めています。ただ、昨今米株の成長性を理由にインデックス投信を長期ホールドしておけば誰でも資産形成が簡単に出来るかのよう主張している記事が目につくようになったので、これはそれらに対する警鐘です。もし最近になってあまり内容を理解せずにインデックス投資を始めた方がいた場合は注意してください。大して意味もわからず、安くなったところで株を買って長期保有すればいいや、という考え方は昨年大流行した仮想通貨のガチホ勢と本質的に同じ思考回路になっています。

この辺りの話はいつか別記事で書きたいと思っています。