欧州経済2019年も苦戦しそう
今年はシーゲル流を取り入れる
昨年シーゲル著『株式投資の未来』(いわゆる赤本)を読んで以来どっぷりシーゲル流投資の虜になってしまいました。読みやすく面白い本で、それでいてデータを使って投資戦略をしっかり科学している点が非常に好感が持てる内容でした。これまで私はポートフォリオの大部分をインデックス投資に振り分け、残りの枠でグロース株中心に個別株投資を楽しむスタイルを続けてきたのですが、今年からはインデックス投資枠と個別株投資枠の一部を赤本の戦略に乗っ取って運用することに決めました。
- 作者: ジェレミー・シーゲル,瑞穂のりこ
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2005/11/23
- メディア: 単行本
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昨年からポートフォリオのディフェンシブ比率を上げていたところだったので、ちょうど自分の探していた投資戦略にもフィットしたことも良かったです。昨年は前半にPMが急落したことを確認後しばらくしてPMを買っているのですが、アルトリアなどのたばこ銘柄の配分をもう少し増やすことを検討中です。
2019年ご挨拶 ディフェンシブに攻める年
ちょっと遅いですがあけましておめでとうございます。
今年は年初から株が目まぐるしく動いていますね。私は世界経済に対して、本ブログでもツイッターでも、未だに強気の見通しをもっており(結構少数派みたいです)昨年後半から続く株価下落は行き過ぎだと考えています。しかしそんな私であっても直近の動きは流石に心配になるレベルになってはいます。
そして今年に入ってようやくパウエルFRB議長が金融市場のセンチメントにも気を配る姿勢を見せ始めました。これにより徐々に市場が落ち着きに向かっていけばいいのですが。
2019年投資方針
リセッション入りは早くても2020年からと個人的には見ており、今年はある程度すでに織り込まれた経済指標や企業業績の鈍化を確認しながらも、同時に堅調さも確認しながら徐々にセンチメントが回復に向かうと予想しています。ハイテク株の戻りは流石に鈍いと思いますが代わりにファンダメンタルズに基づいた割安資産やディフェンシブ銘柄等に資金が回帰していくのではないでしょうか。
現在検討しているのは新興国株ETFや割安高配当銘柄への投資を軸に考えています。また強気見通しとはいえ、下がったところでしっかりと買いを入れるためにもキャッシュの温存も意識しておきたいですね。
実はちょうど年末年始にシーゲル本の赤・緑両方を読了し、割安高配当銘柄への投資モチベーションが上がっている状況です。今年はそれに影響を受けた記事が増えそうですがご了承ください。
今年も引き続きよろしくお願いします!!
【T】AT&Tタイム・ワーナー 買収で株価下落 割安感で買い目線へ
今年の半ばにタイムワーナーの買収承認を受けて株価が暴落したAT&Tですが個人的にはそろそろ買いたい気持ちになってきました。
今日は簡単にファンダメンタルズをおさらいしてみます。
タイム・ワーナー 買収と株価下落
AT&Tは全米の携帯電話加入者の1億人3000万人を有する言わずと知れた電気通信セクターの巨人です。
この巨大な顧客基盤を持つAT&Tはスマホなどから映画等のコンテンツを配信するサービスを強化すべくタイム・ワーナー買収を進めました。背景には昨今ネットストリーミングを利用した独自のネット配信コンテンツ競争が、ネットフリックスやアマゾンを始めとした新興IT企業勢力との間で激化していることがあったのでしょう。
タイム・ワーナーは傘下にワーナーブラザーズやCNNといった強力な映像コンテンツブランドを有しており、AT&Tはこれらコンテンツによって顧客を囲い込みを図ろうとしています。
そしてすったもんだの後、今年の7月にようやく連邦地裁から買収の承認がおりました(ここに至るまでは独金法をめぐり規制当局との係争がありましたが説明は省略)。
ところが買収資金が800億ドルと巨額であったことから有利子負債増加を嫌気され承認後に株価は急落。
今年初めに38ドル台で始まった株価は買収承認を得た6月ごろに30ドル台前半まで下落。その後も株価は低水準でもみ合いを続け現在も30ドル付近で推移しています。
収益力は十分 増配記録も更新
AT&Tの直近5年間の売り上げとEPSを確認してみます。
これら数値を見ると非常に安定して稼げていることがわかります。次にフリーキャッシュフローです。
やはりこれも安定的にキャッシュを生み出していることが見て取れます。
つまりAT&Tはこの合併話が出るまでは、少なくとも投資先として無難な企業であったと評価して良いと思います。
実際AT&Tは連続増配銘柄として有名であり、これまで34年間増配を続けていました。そしてこのほど、来年分の増配を発表したことで見事に35年連続と増配記録を伸ばしたところです。
合併効果は未知数 しかしバリュエーションは割安
これだけ安定的にキャッシュフローを稼ぐAT&Tですが、今回の買収話に対して市場はネガティブに捉えているようです。
確かにAT&Tは2014年にもディレクTVという企業を485億ドルで買収しており、その買収はあまり見を結んでいるように見えません。そこへ今回の巨額買収ですから負債が増えることを考えると市場が不安になるのも無理はないです。
しかし足元のAT&Tのバリュエーションに目を向けるとPERは10倍台、配当利回りは6.5%超です。チャート上も30ドルでいったん下げ止まっており、数値上は割安銘柄と言っていいと思います。
配当に関して、今回の買収においても有利子負債が増えることは事実ですが直ちに減配リスクが意識されるものではないです(実際先日もしっかり来期の増配をしています)。
そう考えるとタイムワーナー という強力なコンテンツを手に入れたキャッシュを稼ぐ企業であるAT&Tの未来に配当利回り6.5%で投資できるというのは悪くない賭けに私は思えます。
結論 そろそろ買います
今回のAT&Tに関してはキャッシュを安定的に稼ぐ力と強力なコンテンツによる将来の収益向上期待に対して、足元のバリュエーションの割安感もあり今週中には買うつもりです。
1ヶ月ぶりの更新 IBM購入
1ヶ月ぶりの更新です。この1ヶ月はハードだった。仕事とは関係ないプライベートの問題で土日は全て潰れ、さらに平日の夜は連日家族会議。ようやく落ち着いてきたのでブログを再開。
更新止めていた期間の株式市場はずっと酷かったですね。まだまだ落ち着きを取り戻すまでには至っていません。米中通商交渉始め様々なリスクが強く意識されており、何かと株がを売る材料を探しているような雰囲気。以前から書いている通り、経済のハードデータは十分に良いのでここまで神経質に株を売る理由はないと思うのですが、みなさんリーマン・ショックの記憶がフラッシュバックして冷静でいられないようです。多くのアナリストが指摘している通り、2019年は景気減速こそしますがリセッション入りの可能性はまだまだ低いと思っています。来年は何処かのタイミングで再度ラリーが起こると思っていますが、最近の動きを見ていると歯痒い気持ちになります。
そんな中、先月末にIBM株を121ドルで買っています。昨今の下落により10倍を切る割安なP/Eと5%を超える高配当率に着目して購入を決めました。なんだかんだAIのノウハウをもつあのIBMですし、乗り遅れたクラウドビジネスにも何らかのソリューションを見せてくれることを期待します。個人的にはこの下落セッションは絶好の買い場だと思っていて、割安銘柄をあと何銘柄かは年末〜年始ごろにかけて追加購入する予定です。基本的にまだほとんどの株の保有は継続していて、現在はポートフォリオの割安銘柄やディフェンシブ銘柄の比率をあげている最中です。どなたかオススメの割安銘柄あれば教えてください。
NVIDIA 18%下落
結局昨日のNVIDIAは$164.43 (-18%)で引けました。投資家を失望させた来期見通しについてNVIDIAのCFOは決算後のearing callで、昨年対比で仮想通貨マイニング需要の後退が大きいと改めてコメントしたようです。
マイニング需要の大幅後退の理由
ビットコイン・イーサリアムはじめ仮想通貨全体は今年前半の大幅な価格下落によりマイニングがコストに見合っていない状況が続いています。さらにBitmainといった新興企業によりマイニング用チップの強力な競合相手が出現しており、これらの要因から仮想通貨チャネルからの利益はほとんど期待できない環境となっています。
NVIDIAはいったん足下は本業のゲーミングに注力したほうがいいのかもしれません。AI需要は将来必ず増大しますが、まずは今のペースでいいので着実に儲けを出していくことが重要かと思います。
NVIDIA急落 3Q決算期待はずれ
昨日の米株は上昇しました。ですが、NVIDIA…アフターマーケットで発表した3Q決算で来期見通しがショボ過ぎて時間外で急落しています。ここ最近ずっと株価は不調が続いていてここにきて決算のこの内容はしばらくはかなり厳しい値動きになりそうです。私の含み益の大部分が吹っ飛んでしまい流石に今日は凹みました。今までグロース株の代表銘柄として人気を博していた銘柄なだけに、流石に今回の決算を受けて売る人はこれからも出て来るのでしょう。
NVIDIAをホールド
私はといえば売らずにまだ持ち続けます。そもそもポートフォリオの数パーセントしかエクスポージャーが無い銘柄ですし、半値になったとこでリターンの悪化は限定的です。それよりも私はAIの未来にベットし続けたいのです。確かに3Q決算が悪かったことは気がかりです。しかし、まだNVIDIAの成長シナリオが根底から崩れたわけではありません。AIは近い未来に今よりもはるかに洗練された形でより身近に普及すると確信しています。NVIDIAはその時に必ず復活しているはずです。
しかし、しばらくは悲しい値動きに心を痛める日々が続きそうな予感はしています(涙)